第1回 キャラメル2つで賄賂?!/ポーランド

世の中に賄賂話は山ほどある。が、子どものおやつ程度のお菓子で賄賂容疑なんて……?! そんなウソのようなホントの話が、ポーランドで起きた。

それは2010年12月のこと。西部にあるミンスク・マゾヴィエツキ町でレシェク氏が...
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“クルフカ(ウシさん)”というかわいらしい名前がついた、ポーランドで人気のキャラメル菓子。まさか“賄賂”に使われるとは……!

世の中に賄賂話は山ほどある。が、子どものおやつ程度のお菓子で賄賂容疑なんて……?! そんなウソのようなホントの話が、ポーランドで起きた。

それは2010年12月のこと。西部にあるミンスク・マゾヴィエツキ町でレシェク氏が警察に捕まった。容疑は自転車の“酒酔い運転”。「ビール2本を飲んで、ほろ酔い加減でパンを買いに出かけた(といっても後の調べで、血中アルコール濃度が0.2%にも達していたことが分かったのだが)」だけなのに、パトカーに乗せられてしまい、びっくりしたレシェク氏は思わず、手元にあったキャラメル2粒と板チョコ1枚を警官に手渡し、それで家に帰らせて欲しいとお願いした。真面目な(?)警官はそれを“賄賂”と受け取り、レシェク氏は酒酔い運転にプラスして収賄容疑でも刑罰を受けることとなる。泥酔状態のレシェク氏が、買収しようと自覚してお菓子を手渡したとは考えにくいのだが……。

それにしても、酒酔い運転だけなら懲役最長1年だったものが、賄賂の容疑では懲役1年~10年にもなるとのこと。

たかがキャラメル、されどキャラメル。お菓子をあまり“甘く”見ないほうがよさそうだ。

<情報ソース>ポーランドのテレビ局TVNのニュースサイトより

スプリスガルト友美/プロフィール

フリーランスライター。ポーランド生活も間もなく10年目に突入。執筆活動を始めてから5年になる。日々起こる全てのことが当たり前のように感じられるようになり、もう何事にも驚かないぞ、と思っていると起こるオモシロ事件。これだから、ポーランド生活に飽きることはなく、おかげで執筆ネタにも事欠かない、と思える今日この頃。