第6回 シュハスコ - churrasco - ブラジル

 
ガッツリ肉を食べたい!! そんなときにピッタリなのが、ブラジルの代表的な料理のひとつ、シュハスコ(churrasco)。そのスペルからシュラスコとも呼ばれたりするけれど、ここはやはり現地の公用語であるブラジルポルトガ...
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シュハスコ - churrasco - ブラジル

ガッツリ肉を食べたい!! そんなときにピッタリなのが、ブラジルの代表的な料理のひとつ、シュハスコ(churrasco)。そのスペルからシュラスコとも呼ばれたりするけれど、ここはやはり現地の公用語であるブラジルポルトガル語の読みを尊重したい。

もともとはバーベキューを意味したというこのシュハスコ、いろいろな肉を串焼きにして炭火で焼いたもので、料理としてはアウトドアのバーベキューと変わらず、シンプル極まりない。ただ、専門店で食べる場合、特徴的なのはそのスタイル。

食べ放題の場合が多く、席で待っているとシュハスケイロと呼ばれるウェイターが、焼きたての串焼き肉を持って登場。各テーブルを回り、食べたい肉を好きなだけ切り分けてくれる。メインの牛肉はランプ肉、サーロインなどステーキなどでおなじみの部位のほか、コブ肉などという珍しい部位も。その他、豚肉、ソーセージ、鶏肉、鶏ハツなどいろいろ楽しめる。

肉は断るまでたっぷりと供される。席につくと札が渡され、緑色の面を出しておけば、さまざまな肉が続々と運ばれてくるので、食べたい肉なら好みの量だけ切り分けてもらい、不要ならパスすればOK。ちょっと肉はひと休み……という時や、もう肉は充分! というときは、札を裏返して赤の面を出せばよいというシステムで合理的。この方式を採用している店は現地でも少なくないらしい。

今回、行ったのはサンパウロに本店があるバルバッコアというお店のランチコース。「シュラスコランチ(店の正式なメニュー名なのでここではシュラスコ)」は¥3000で、食べ放題の串焼き肉各種のほかに、何種類ものサラダや、ブラジル人のソウルフードである豚肉と黒豆の煮込みフェイジョアーダなどの料理、デザート、ドリンクがどれも食べ放題、飲み放題のビュッフェ付き。ランチに¥3000はそれなりのお値段だけれど、時間制限があるわけでもなく、味と料理の充実ぶりからすれば、たくさん食べられる人なら満足できるコストパフォマンスのはず。

ラテンなお国柄ならではの陽気な雰囲気もまたなかなか。広い店内ではお店のスタッフによる現地の言葉(?)での“Happy Birthday”の歌で、誕生日祝いをしているグループも何組か見かけた。少人数でじっくりでも、大人数でわいわいでも、存分に肉食が堪能できるシュハスコ。お試しを!

BARBACOA(バルバッコア)

≪福子(ふくこ)/プロフィール≫
東京在住。日本とアジアを中心に世界各地を、旅モノと食べモノをメインテーマに飛び回る日々。新年を旧暦で祝うアジアの国々もお正月を迎え、横浜の中華街では獅子舞などが繰り出した模様。新しい年がみなさんにとってよい1年となりますように!