227号/凛 福子

今年は開花が早めと言われている梅が盛りを過ぎ、早咲きの種類の桜が咲き始めている。朝、家を出たとたんに「あ! 春一番だな……」と感じられる強い南風も吹いて、いよいよ春! という気配がそこここに感じられるようになった。

寒...
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今年は開花が早めと言われている梅が盛りを過ぎ、早咲きの種類の桜が咲き始めている。朝、家を出たとたんに「あ! 春一番だな……」と感じられる強い南風も吹いて、いよいよ春! という気配がそこここに感じられるようになった。

寒いのが苦手な私は、お花見の計画などに思いを巡らせながら、ワクワクウキウキしているのだが、世の中にはそうでもない方々も少なからずいらっしゃるようだ。そう、春は花粉症の季節でもあるから。

天気予報や、ときにはニュースでまでこの春の、今週の、そして今日の花粉の飛散の状況が伝えられ、影響を受ける人々があまりに強くその悲惨な症状を訴えるものだから、日本中のほとんどの人が花粉症で、今のところなんともない私はごく少数派なのか? とすら思えて、ちょっと調べてみたことがある。

ひと口に花粉症と言っても、なんの花粉で症状が起こるかはさまざま。最も話題にのぼるスギの花粉症についても、ちょっと検索をかけたくらいでは2014年以降で公共性、信頼性が高いデータには行き当たらなかったが、総合的に見ても、やはり花粉症の有病率は人口の約1/4くらいのようだ。

アレルギーのひとつなのだから、花粉症の人のほうが少ないのは当然の結果だが、とはいえ、複合的な理由でほかの国よりかなり高い有病率であるがゆえに、研究も進められ、新たな治療法、予防法も続々と出てきているらしい。

花粉症の記事をあれこれ読むうちに、なんだか鼻がむずむずしてきてくしゃみが出た! おお~っと、これはワタシもついに年貢の納め時か? 一日も早く画期的な対策が確立され、みんながシアワセな春を迎えられる日がやってきますように。

(東京在住・凛 福子)