広大な国土を持つブラジルには、各地方に様々な郷土料理があるが、ブラジル料理を語ることは正に歴史を語ること。ミナス・ジェライス地方は、1963年に金が発見されて以来『宝石の鉱山』と呼ばれてきた。先住民であるインディオと、ゴールドラッシュで流れ込んできたヨーロッパからの移民、そして奴隷としてつれてこられたアフリカ人。そんな中、生まれたのが、郷土料理、「フランゴ・コン・キアボ」だ。オクラを鶏肉と一緒に煮るこの料理は、アフリカが由来で、ヨーロッパの煮込みスタイルが交じり合っている。それに加え、ミナス・ジェライス地方ではインディオ文化の影響をうけた、アングーと呼ばれるトウモロコシの練り物の煮込みを添える。今ではブラジル全土で愛されているこの料理。コクがあるが、くせのない味にご飯がすすむこと間違いなし!
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「フランゴ・コン・キアボ」
鶏肉とオクラの煮込み
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◆材料(3~4人分)
ブラジルではチキンは丸ごと使用しますが、胸肉とモモ肉両方使用するだけでも大丈夫。
骨付きチキン 400g
オクラ 250g
玉ねぎ 中1個
ニンニク 3かけ
オリーブオイル 適量
塩、胡椒 適量
レモン汁 適量
◆作り方
1、 一口大に切った鶏肉に、レモン汁と塩を適量振り掛ける。
2、 みじん切りにしたニンニクをオリーブオイルで炒めたあと、鶏肉をいれ焦げ目がつくまで炒める。
3、 オクラは塩もみして水で洗って産毛をとり、好みの大きさに切り、鍋にいれる。
4、 鍋のふたをして30分ほど煮込む。
5、 お好みでタイムやローズマリーなどのハーブと塩、胡椒で味付けして出来上がり。
≪高橋直子(たかはしなおこ)/プロフィール≫
ブラジ ル在住11年目のフォトグラファー&ライター。若い情熱に惑わされてブラジルにはまり、まいた種が芽を出してはや8年。わんぱくに成長したわが子に、 読み聞かせ絵本のポルトガル語を直される毎日。ビールを片手に夜の街に出没し、サンバのステップに足を絡ませる日々を過ごす。ブラジルをあそぶブログ