第5回 犬の健康管理 その2

第4回では、動物病院について飼い主同士のネットワークについて触れたが、今回は愛犬に実際に起きたこの一年の通院歴、ハプニングを紹介しながら健康をテーマにお伝えしたい。
【ハプニングその1】突然片眼が腫れた!!
 仕事中ふと...
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第4回では、動物病院について飼い主同士のネットワークについて触れたが、今回は愛犬に実際に起きたこの一年の通院歴、ハプニングを紹介しながら健康をテーマにお伝えしたい。

変化の大きかった一年。 元気な愛犬の姿が変わらずここにある、そのことに感謝!

【ハプニングその1】突然片眼が腫れた!!
仕事中ふと愛犬の顔をみると、片眼だけ腫れ上がっている。びっくりして病院へ直行。すぐに拡大鏡や試験紙などで診てもらい、アリなど小さい虫に刺された痕があることが判明、眼薬と飲み薬を処方してもらう。幸い、腫れはすぐにおさまったが、家の中にいて虫に刺されるなんて、ここは日本とは違うのだと洗礼を受けた一件だった。

【ハプニングその2】肥満!
引っ越してから半年程経った頃、愛犬の体重測定をしてびっくり。なんと小型犬なのに600gも増加。人間でいえば7、8kgも太ったことになる。食事内容も変えていないし、散歩も行っているのになぜ?手作り食を与えているので、カロリーを抑えたメニューにしてみるも変化なし。頭を悩ませていたところ、旧正月の連休に犬連れOKのビーチリゾートに出かけ、4泊の滞在中、思う存分遊ばせたら一気に元の体重に減少。肥満原因は運動不足だと判明。毎日散歩していても、日中はどうしても室内で過ごしがちで、日本での生活と比べるとやはり運動量が減っていたのだ。

それ以来、ちょっと遠いが毎週末ドッグランに連れて行き、週に一回は思い切り走らせ、体重キープに努めている。

【ハプニングその3】ダニ!
脇など複数カ所にかさぶたをみつけ病院に行くと原因はダニ。当地では、レボリューションという、フロントラインに代わるノミ、ダニ対策をしているにも関わらず、しぶといダニに捕まってしまった。まずは愛犬の身体から専用の薬で退治、続いて家の中の害虫駆除も。ドッグランでか、はたまた獣医でか、どこでついてしまったのかはわからないが、想像以上に退治に手こずり、ダニとの戦いに辟易してしまった。

だからといって、散歩させないわけにもいかない。これも飼い主が気を付けてあげるしか方法がないので、仕方なく、愛犬自慢のロングコートは少々滑稽ながら短くライオンカットすることにした。またドッグランに行った後は必ずすぐにシャンプーをし、ブラッシングは毎日欠かさずすることに。ダイエット成功に胸を高鳴らせた矢先のダニ騒動だった。

【ハプニングその4】眼の病気&隣人トラブル
つい先日のこと、右の黒眼に白い点を発見。数件病院をはしごして辿りついた眼の専門医の診断で、パピヨンに出やすい遺伝病だと判明した。すぐに手術するような段階ではないが、老化と共に悪化する恐れがあるため、ドライアイを解消する毎日の点眼と、眼圧チェックなど定期的な経過観察が必要となった。

さらに災難は続くもので、隣家で放し飼いになっていたジャックラッセルに散歩中に突然攻撃されるといったとんでもないトラブルにもあってしまい、この件でも担当医にはお世話になることに。

詳細を書くと長くなるので割愛させていただくが、「犬にも厄年があるのかもしれないな」とため息が漏れる―。

持病の発覚に、思わぬアクシデントが続き、ショックは隠せないが、よいこともあれば悪いこともあるものだ。むしろ、信頼できる担当医が見つかったこと、病気を早期発見できたこと、愛犬の存在の尊さと健康であることの大切さを身に染みて再認識できたことに感謝しようと思う。

わだ まきこ/プロフィール
早稲田大学大学院(教育学)修了後、渉外法律事務所、翻訳会社勤務を経て、出産を機にフリーランスで翻訳、執筆をスタート。愛犬の寝息を聞きながらの仕事は何より幸せ!? 2012年よりクアラルンプール在住。マガジンアルクをはじめ雑誌など、マレーシアネタに幅を広げて活動中。マレーシア国立博物館日本語ボランティアガイド。ママ世代にとってワーク・ライフ・バランスは永遠のテーマ。マレーシアでの生活からそのヒントを探っている。