186号/椰子ノ木やほい

先日、地球丸編集スタッフ、カナダ・バンクーバーの西川桂子さんちのワンちゃんが、スカンクにおならをかけられて(正確には分泌液らしいが……)、大変な目にあったということを知った。わたしも北米在住者として、スカンクのにおいの凄...
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先日、地球丸編集スタッフ、カナダ・バンクーバーの西川桂子さんちのワンちゃんが、スカンクにおならをかけられて(正確には分泌液らしいが……)、大変な目にあったということを知った。わたしも北米在住者として、スカンクのにおいの凄まじさはわかっている。たまらないのはワンちゃんだけではなく、悪臭払拭のため大奮闘せざるをえなかったことは容易に想像できた。お気の毒とは思いつつも、どんな顛末だったのか、かなり好奇心がうずいた。つい、それネタでわたしと後記の担当を変わって?と言ってしまったぐらいだ。

結局、後記はこうして予定どおりわたしが書かせてもらっているものの、それが発端となり、例のごとく雑談メールになった。スウェーデンからティナさんが、先週からムース猟が始まったとか、トナカイは家畜なので車でひいたら届け出る……なんてことを教えてくれると、さらに、バンクーバーから、アライグマの出現で屋根が被害にあったことや、ランニング中、コヨーテに後をつけられたこともあると続く。

登場動物が、ムース、トナカイ、アライグマにコヨーテと来たもんだ。ひょ~と思ってさらに流し読みしていると、今度はモントリオールから、アライグマの親子に棲み着かれたものの、カナダでは保護動物のため、勝手に駆除できず、捕獲作業にかなりお金がかかったとの体験談を伝えてくれた。

名の挙がる動物も、内容もさすがご当地ならではと感心する。こんなやりとりを目にするたび、地球丸編集部の面々が、あちこち違った世界で、別の環境、価値観が存在するなか、それぞれの経験を積みながら暮らしていることを実感する。いやはや、やっぱりここの雑談は、地球を感じられておもしろい!と、ひとりパソコン画面の前で苦笑した。

(米国・ミシガン州在 椰子ノ木やほい)