166号/西川桂子

昨夏から、出身高校の同期が作ったFacebookのグループに参加させてもらっている。幼馴染に誘われて、深くは考えずに入った。卒業から云十年を経て、ある程度の地位を築いている人や、ストレスいっぱいの毎日を生きている人、受験生を抱えている、あるいは親の介護に悩んでいる人がいる。そんな仲間が、毎日、高校時代に戻ったように、さまざまな話題に花を咲かせている。

この『地球はとっても丸い(地球丸)』も同じだ。インターネットで海外在住のライターの集まりを見つけて登録したのをきっかけに、地球丸の活動参加者の募集に手を挙げた。参加の理由は「おもしろそうだな」と思っただけだ。しかしおかげで、世界各国のライターの人たちと知り合うことができ、やはり毎日のようにメールなどでやり取りを楽しんでいる。

地球丸では、今年、新たな執筆者を迎えることになった。これまであまり交流がなかったメンバーと交流できそう……と期待している。人と人との出会いは奇跡のようなもので、ひょんな偶然から生まれる。この奇跡を大切にしたいと思う。

(カナダ、バンクーバー在住/西川桂子)