178号/椰子ノ木やほい

新年を迎え、今月から新しい連載もお目見えだ。イスラム圏で犬、ニュージーランドと動物、パラリンピックの世界、福島の現状にペルーの日系移民……と寄せられた原稿を前に、世界の価値観の多様性を実感する。どのストーリーにも感嘆したり頷くことがあり、人々の生きざまから感動や元気をもらう。ついでに「地球って複雑~!」という思いも新たにする。

どさくさに紛れて、わたしも仲間にいれていただいた。以前、「ミシガンの風に吹かれて」と題して、“ミシガン発”ならではの連載を書くぞ!と第1回と2回を書かせてもらい、気づけば、かれこれ3年が経過。我ながら三日坊主にもほどがあると呆れる。が、実をいうと、編集スタッフの末席においてもらっている身として、原稿不足のときのピンチヒッターのつもりで挙手し、その後は常に優秀な寄稿者が現れ、なかなか出番がなかった。加えて、ド田舎の地方都市に住むわたしには、魅力的なミシガンネタをみつけられなかったというのも本音だ。

言い訳はさておき、いまごろ連載復活!と意気込んでいるのは年頭だからということもあるけれどミシガンに拘らなくとも、”ミシガンの風に吹かれつつ” 頭ん中、腹のうちを記してみることなら、できそうな気がしてきたからだ。

「地球はとっても丸い」に関わり9年目に突入した。世界から寄せられる話題に、多様性の存在を認めることができ、違いを知ることもできる。知り得た知識をどう活用するか、どう自分のなかに取り入れるかなんてことを考えながら、今年も頑張ろうと思っている。

(アメリカ合衆国・ミシガン州在 椰子ノ木やほい)