
韓国で庶民の屋台フードとして良く知られているトッポッギ。ソウルの街角でもあちこちに小さなお店があり、子供から大人まで気軽に食べ歩き、観光客にも人気です。小腹が減ったら出来たてを小銭で買う楽しさは、タコ焼きやタイ焼きのような感じです。
基本は、うるち米でできた棒状の韓国の餅(トック)を炒めたもの(ポッギ)に、コチュジャンベースの甘辛いソースを絡めたシンプルなおやつですが、作る人によって味付けにかなりのバラエティがあり、具材を入れてボリュームを出したものも美味しく、食べ比べるのが面白いです。
世界各地のコリアンタウンで親しまれ、日本では大久保などで売られています。最近は市販のトッポッギソースも見かけますが、トックとコチュジャンさえあれば、家にある材料ですぐに作ることができます。ここでは非常に簡単な作り方をご紹介しますので、お好みでいろいろアレンジしてみてください。
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トッポッギ
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◆材料:(1~2人分)
- トック1袋(100~150g位)——うるち米でできた棒状の韓国の餅。韓国食材店や大手スーパー等で入手可能。(日本の餅はもち米でできているのでとろけてしまい、代用できません)
- コチュジャン(大さじ2)
- はちみつ(大さじ2)——水あめや砂糖でも可
- 水(適量)
- 野菜(適量)——長ねぎ、ピーマン、キャベツなど
◆作り方:
- トックを斜めに薄く切った野菜とともになべに入れ、半分浸るくらい水を入れる。
- 焦げ付かないように弱火で煮る。水が少なければ適宜足す。
- トックと野菜が柔らかくなったら、コチュジャンとはちみつを入れて絡める。
- 全体になじんだらできあがり。味をみて甘ければコチュジャンを足し、辛ければはちみつを足す。
好みでしょうゆやだしを加えても良いですし、野菜を増やしたり、油揚げを入れても合います。
韓国ではオデンという薄い練り物(語源は日本の「おでん」。韓国食材店で入手可能)も良く入れます。仕上がりにごま(またはごま油)をふりかけるとまた違った風味です。
《えふなおこ (Naoko F)/プロフィール》
子供時代から多様な文化と人々に触れ、複数の言語教育(日本語、英語、スペイン語、フランス語、韓国語)を受ける。翻訳者、ライター。得意なテーマは比較文化、比較言語、移民、ミックスルーツ、転勤族、国際金融など。引っ越しが続くと疲れるが「住めば都」は毎回実感。移動の多い生活をしながら、育児と仕事の両立に奮闘中。